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L・モホリ=ナギ 著
利光 功 訳
B5判変型・並製・カバー装・156ページ
2020年8月刊行
新装版 第6回配本(2020年8月刊行, シリーズ完結)
新しいヴィジョン
「我々は世界を全く別の目で見ていると言うことができる。」
内容紹介
バウハウスの理論的支柱を担ったモホリ=ナギが、絵画と新しい視覚造形メディアとしての写真および映画との関係を論じた画期的著作。
写真や映画などの技術の発展は、いかにして視覚的造形の新たな形式の成立に寄与するのか。人間の視覚器官〈目〉では知覚できない現実をカメラが完全なものにし、補うことができるとの確信から、新しい造形手段としての光、空間、動力学の可能性を探究する。
フォトグラム、タイプフォト、フォトプラスティークなど、カメラを用いた、またはカメラなしの実験的な光造形作品を多数収録。
著者略歴
László Moholy-Nagy(1895-1946)
ハンガリーのバーチボルショード生まれの、写真家、画家、デザイナー、美術教育者。ブダペスト大学で法学を学んだ後、ハンガリーのアヴァンギャルド運動を先導した芸術家集団「MA」に加入。ベルリンに移り、ドイツの芸術家たちと親交を深める。1922年に初めての個展をデア・シュトゥルム画廊で開き、W・グロピウスと知り合う。翌年、グロピウスの招聘を受けてヴァイマールのバウハウスのマイスターとなり、バウハウスの基礎課程教育の革新、タイポグラフィや実験的な写真芸術などに取り組む。バウハウスの出版物の装幀・レイアウト・タイポグラフィを多く手がけ、グロピウスと共同でバウハウスの機関紙bauhausや「バウハウス叢書」を編集する。1928年、バウハウスを辞した後、ベルリンでタイポグラフィやフォトモンタージュの研究に集中。1933年、アテネで開催された第4回近代建築国際会議(CIAM)に参加し、記録映画を撮影する。翌年亡命し、アムステルダムを経てロンドンへ移る。1937年にアメリカに渡り、シカゴのニュー・バウハウスの校長に就任(翌年閉校)。1939年、スクール・オブ・デザインを設立、1944年にインスティテュート・オブ・デザインに昇格・改名(1949年にイリノイ工科大学に吸収され現在に至る)。亡くなるまで、学長業務のかたわら画家、デザイナーとして創作を続けた。
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