幕末明治のはざまに
菅原真弓 著
A5判半上製カバー装
本文432頁 カラー口絵24頁
死してなお〈時代〉に寄り添った、ある浮世絵師の生涯と画業。
滅びゆく浮世絵の歴史の掉尾に位置し、今なお鮮烈な印象を与え続ける月岡芳年(1839-1892)。三十歳で明治維新に立ち会った絵師は、激動の時代を直視し、変転する「浮世」をリアルに描ききった—。
報道、伝記・回顧録などの資料を博捜し、作品主題と構図に緻密な分析を加えることで、血肉を備えた一人の浮世絵師の人物像を浮かび上がらせる。芳年論の《決定版》。
第69回芸術選奨文部科学大臣新人賞(評論等)を受賞!(2019.3)